現代人は、微量栄養素が欠乏している人が多いと言われています。
ビタミンとミネラルは特に欠乏している傾向があり、その理由として食品の栄養価の減少があります。例えば野菜であれば土壌ミネラルが減少したことにより、野菜自体に含まれるミネラルも減少しているのです。
昔は1日3食を摂れば必須栄養素が充足することが多かったですが、現在は事情が変わってきています。栄養療法が注目される理由には、食事だけで必要な栄養を補給するのが難しくなったことがあるのです。

それは、サプリメントが普及していることからもわかります。ビタミンやミネラルを複合的に含んだマルチサプリは大人気商品です。
栄養療法で大切なのは必須栄養素を欠乏なく補給することですが、自身が各種栄養素をどのくらい摂取しているか判断するのは難しいです。マルチサプリを活用すれば微量栄養素を総合的に補給できるので、健康維持が容易になるでしょう。
栄養療法は病気を治すことよりも、健康を維持する側面のほうが大きいのです。

内臓全般は、ビタミンやミネラルが欠乏すると正常に機能しなくなります。筋肉はタンパク質から作られているので、タンパク質不足は筋力の低下や基礎代謝の低下につながり、肥満や脂質異常症になりやすくなります。
サプリを活用する栄養療法を導入すれば、欠乏する栄養素を充足して生活習慣病を予防することが可能です。動脈硬化や血管疾患、がんなどのリスクの低下にも役立ちます。